ソウルの散歩道 5

12月のソウルは零下の寒さ、と聞いていましたが、連日暖かく、過ごしやすい日が続いています。

景福宮の塀の横に位置する考子洞は、昔ながらの韓屋が細い路地に連なる風情ある地域。その一角にあるフランス料理店「Maison Kiwa」を訪ねました。

 

韓屋を生かした店は、太い梁の走る天井が素敵で、個人のお宅で食事をしているような気分に。芝生の小さな中庭も可愛らしく、とても落ち着きます。

海老のサラダ、鴨、オーソブッコなどのスタンダードなメニューは軽やかで爽やかな味わい。ニューヨークの「ノブ」出身のシェフらしいシンプルな料理は、味濃い目の韓国料理に疲れたカラダを和ませてくれました。

2年半前に来たときは、美味しいケーキやパンが食べたくて、タクシーに乗って探しに出かけたものですが、この店のパンの美味しさにびっくり。ここ2年くらいのソウルの洗練ぶりは凄まじいものがあります。やるなあ。

洗練といえば、新しいおしゃれショップができ始めている梨泰院の漢南洞あたり。その中心的存在であるコム デ ギャルソンにも行ってみました。

奥行きのないビルの特質を生かして、スロープを歩いて階上へと行くつくりが面白い。散歩感覚で服を見られるけれど、日本だったら「疲れる」と感じてしまうかも。活気が爆発しているソウルだからこそ、のアイディアですね。

 

このビルの並びには可愛いランプの店やレゴの少年が目印のダイナーなどがあり、新しいソウルの人気地区らしい雰囲気が一杯です。

 

暖かといっても日が落ちかかると気温はぐんと下がります。でもだからこそ澄んだ夕空が美しく、昭和の日本の冬の夜を思い出したのでした。