第六回「桃の庭」

8月7日(金)、午後7時から目白の自由学園・明日館にてリサイタルを行いました。

 折からの土砂降りにも関わらず、50名の方が参加してくださった「真夏の夜の茶話会」。

 今回の会場は1921年に作られた、日本における数少ないフランク・ロイド・ライトの建築。
 その静謐でシンプル、かつ自然と融合した空間にふさわしい朗読は何か、と考えた末、初の詩の朗読をすることにしました。

 好きな詩はたくさんありますが、若い頃から愛読している長田弘さんの二冊の詩集の中から4篇の詩を選びました。

 

 まず「世界はうつくしいと」の中からフランク・ロイド・ライトをテーマに書かれた「あるアメリカの建築家の肖像」を。

 詩は散文とまったく違い、短い言葉の連なりと行間に、たくさんの情報や感情が詰まっています。そのために、一篇の詩を読むために膨大な勉強が必要でした。

 

 ライトの伝記に埋もれた日々でしたが、この建築家があまりにも数奇で面白い人生を送ったことを知り、改めて興味がわきました。

 多くの本の中で、お勧めはピューリッツァー賞の評論家エイダ・ルイーズ・ハクスタブルによる「未完の建築家 フランク・ロイド・ライト」です。評論の切れ味、文章の円熟に魅了されました。

 次に、樹と人間をテーマに編まれた新しい詩集「人はかつて樹だった」の中から「むかし、私たちは」「空と土のあいだで」「森のなか出来事」の三篇を読みました。

 プログラムにも、不思議な森の気配が写しとられた写真家の杉本尚隆さんによる森の写真を掲載しました。

 読み終わった後、会場のライトを消して、少しの間、音楽を聴いていただきました。雨上がりの庭の、大きな三本の桜の樹がライトに浮かび上がり、絵のように美しく感じられました。

 

 そのあと、かねてからやってみたかった、みんなで朗読=群読を行いました。選んだ詩は「世界はうつくしいと」です。

 読む前に「デコルテとんとん」という発声練習をしました。

 

 一人ひとりが好きな言葉を選んで読み、全員一緒に読む部分もある群読。
ぴったり合わない声が、かえってさざなみのように広がって、実に美しく響きあいました。
声の力、言霊のエネルギーを強く実感したひとときでした。みなさん、ありがとう!

 群読で乾いた喉をワインやジュースで潤したあとは、わたしのトークタイムとなりました。

 

 事前にお寄せいただいた質問にお答えする形でのトークでしたが、お楽しみいただけましたでしょうか。

 多くの方からお心のこもったご感想が寄せられ、とても嬉しいです。許可を得て、一部を掲載させていただきました。
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 次回は、もう少し長い時間、皆さんと交流する時間を持ちたいと考えています。

 

 また、素敵なお土産をたくさんいただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 

 秋の「桃の庭」で、お会いできることを楽しみにしております。
ご参加を心からお待ちしています。

 

 次回は10月17日(土)を予定しています。場所はいつもの表参道DEE’S HALLです。

 9月初旬に当ページにてご案内をいたします。ふるってご参加ください。

 

● 2009年度「桃の庭」開催予定

10月17日(土)

12月5日(土)

 

すべて都内会場にて行います。