第三回「桃の庭」

11月8日(土) 写真展「回廊」にてリサイタルを開催しました。

パンフレット

森の湿度や、ひそやかな気配を感じる杉本尚隆さんの写真シリーズ「回廊」。
その個展会場で、朗読会を行いました。
場所は外苑前にある「トキ・アートスペース」です。

 

ギャラリー

テーマは森や木に特化し、いろいろと作品を探しました。
自然をテーマにした名作は多いのですが、杉本さんの写真がもつ、温度、対象へのアプローチとマッチするものを、と考えました。

杉本さんの作品は、多くの写真家(ファッションからファインアートまで)のように、対象に挑みかかり、自分の好きな形に切り取り、作り変える、というものではなく、ある一定の距離感を保ちながら、できる限り対象をそのまま写し出したい、という強く静かな意志が感じられるものです。

 

回廊写真回廊写真

その距離感、アプローチと共通の感覚を持った作品として選んだのが、
 ジュール・ルナール「博物誌」より「樹々の家族」
 幸田文「木」より「木のきもの」

そして、最後は、今回のための書き下ろし「祈りの木」
これは、諏訪の守屋山へ、泉を探しに行ったときのことを書いたものです。

 

朗読の様子朗読の様子
響きあう言葉

朗読の後の第二部は「響きあう言葉」と名づけた言葉遊びを、ご参加のみなさん全員と行いました。

プログラムについている小さなカードに、朗読や写真から受けたインスピレーションを一語だけ書いていただき、それを集めて即興で、私が一編の詩を作る、というものです。

 

初めての試みで、できるかどうかドキドキしましたが、30の言葉をつないだ詩のネックレスは、10分ほどの時間で無事に出来上がり、朗読することができました。
みなさんからの素敵な言葉の数々に、とても感動しました。カードをすべて壁に貼ると、たくさんの言葉がオーラを発して、圧巻でした。

朗読の後はワインを楽しんでいただき、画廊が会場だったこともあって、ニューヨークのギャラリーオープンを思い出すような弾んだ熱気に溢れました。

今回より企画と司会進行に、イラストレーターの白浜美千代さんがパートナーとして加わってくれ、いろいろな意味で初めてづくしでしたが、盛況のうちに終わり、ほっとしています。

ご参加のみなさん、ありがとうございました。