ラオス・ルアンプラバンへ

ラオスが気になり始めたのは五年ほど前、当時、娘が通っていたバーレーンのアメリカンスクールの先生たちに熱くすすめられたのがきっかけだった。

ルアンプラバン(ルアンパバーン)は1995年に世界遺産になった町。
いまやラオスきっての観光地のようだが、バンコクから二時間、プロペラ機で降り立ったのは、北方山岳地方特有の、すこーんと抜けた薄水色の青空の下の、小さな小さな空港。
機内はすべて白人で、フランス語が飛び交っていた。
やはりフランス領だったからだろうか。

メコン川

メコン河が目の前に見えるホテル「グランド・ルアンプラバン」に荷を解く。

窓の写真

大きな窓に掛けられた布が風に揺れて美しい。
あちこちに絣のような織りの布が飾られ、働く女性たちもみな、シンと言われる腰巻スタイルのスカートを着ていて、ほっとする。やっぱりアジアは布だな。

街角

トゥクトゥクに乗って町に。
ホテルは広大な庭が素敵なのだが、町までは30分ほどかかる。町のホテルは一年前から予約で一杯のところが多く、今回は取れなかった。
でも、風を直接感じられるトゥクトゥクが好き。

八百屋

大きな青空マーケットでは、野菜や果物とともに山積みにしたバゲットを売る屋台がたくさんある。それに好きなように具を挟んでもらい、かぶりついている白人のバックパッカーたち。

とにかく車の数が圧倒的に少ない。空気がきれいで、ふわ~んとした雰囲気。時折、タイ風屋根の寺院の前を、レモンジュース売りの少女が自転車で通り過ぎる。

籠屋のおばちゃんも、のんびり。人々がすれていてなくて、とても感じがいい。ルアンプラバンの人はみな、小柄な体形で、昭和初期の日本人を思い出した。

ジュース売り雑貨屋

翌日は、小高い丘プーサーに登る。
そこからみえる町は、整然としていて、でも人も車も少ないからジオラマみたい。以前はここが首都だったそうだが、そんな雰囲気はいまはない。

丘を下って、寺院のあたりを歩く。木陰で本を読むお坊さんの少年たち。星の飾りをたなびかせるきらびやかな寺院。

寺院の僧侶寺院

ランチはフランス系ラオス人が経営する「ル・カフェ」でサラダと、デザートにりんごのタルト。香ばしいスモークティ。

昨晩は「3NAGAS」でラオ飯をいただいたが、あまりのおいしさに驚愕した。ただの野菜炒めのようなものなのに、味わいが深く繊細で、スティッキーライスとの相性が抜群。

スモークティーのパック

お店の男の子に、スティッキーライスを指で挟み、ちょっとくぼみをつけて、そこにサワー漬けのような野菜をのせ、さらに魚の白身の料理をちょっとつまんで一度に口に入れる食べ方を教えてもらう。
手で食べると美味しさ倍増!

店は遅くまで開いている。
町に危険な匂いがまったくない。
お土産にスモークティともち米用の籠、トゥッカターと呼ばれるお守り人形(ピンクのTAMATAMAが愛らしい!)を購入。

もち米の籠トゥッカター

船長

最終日の夕方、船を頼んでメコン河を下り、町に行く。

夕焼けのメコン河

薔薇色の夕焼けに河の水まで染まっている。

ラオスは悲しい歴史を背負っている国。
でもルアンプラバンは、そんなことも忘れて、またすぐ戻ってきたくなる町だった。